- 海外FXを使っているが、税金が高く、今の税率に不満を持っている
- 法人口座開設の手続きは、個人口座と違って複雑じゃないの?
- 海外FXで法人口座を開設して、実際にトレードできるの?
海外FXトレーダーの中でも、税金に関してもっと節税したい人や、これから節税目的で海外FXを始めたい方など色々な方がいると思います。そんな人のために、この記事では、法人口座開設のメリットやデメリット、法人口座開設の流れ、用意する法人書類について解説していきます
まず、結論から言いますと、法人口座開設の手続きは、実は個人口座を開設するのとそれほど違いはありません。個人口座と同じように各海外FX業者の公式サイトから申し込みをして、法人に関する所定の書類を提出するだけでOKです。
そもそも、「法人化って何?」「法人口座のメリットがよく分からない」という人もいると思いますが、海外FXの法人化の目的を簡単にまとめると節税対策になるということです。法人口座の開設したい方は、大きく分けると次の2パターンがあると思います。
- 個人口座で国内FX、もしくは海外FX経験者で、それなりに毎月トレードで稼げている、しかし、個人にかかる税金が高いので、法人化して1人社長の株式会社を作って、法人口座でトレードしたい
- すでに株式会社を経営している社長で、会社の新規ビジネスとして、海外FXにチャレンジしたい
大きく分けるとこの2パターンです。そして、このどちらのパターンでも、法人口座のトレードによって税金が安くなります。
なぜなら、個人と法人では、「納める税金の種類」「税率」「節税制度」が異なるからです。納税額をざっくり計算すると以下の通りになります。。
【個人口座の場合】
FXで1年間に1,000万円利益を出した時の税金(納税額)=約280万円
FXで1年間に2,000万円利益を出した時の税金(納税額)=約720万円
【法人口座の場合】
FXで1年間に1,000万円利益を出した時の税金(納税額)=約350万円
FXで1年間に2,000万円利益を出した時の税金(納税額)=約690万円
このように、個人口座と法人口座では、課税所得の金額によって、おさめる税金の額が有利・不利にもなります。しかしこの例では、納税額に数十万円の違いしかないので、わざわざ法人化したり、法人口座を開設する必要がないと思うかもしれません。
しかし、法人口座には次のような大きなメリットがあります。
- 海外FX以外の事業所得と損益通算が可能
- 経費にできる範囲が個人に比べて圧倒的に広い
- 損失の場合、9年間の繰越控除が可能
つまり、稼げている人ほど、法人口座を活用することで、数百万円~1,000万単位での節税も可能となります。
さらに、あなたがすでに株式会社のオーナーで、会社に利益がそれなりにある場合は、会社で法人口座を開設して、法人税を払うくらいなら、試しに一発海外FXをチャレンジして、ハイレバレッジでさらに爆益を目指しましょう。
ハイレバレッジで取引できる海外FXの魅力は、何と言っても資金効率の良さ。
もしくは、すでに毎月利益をちゃんと出している個人トレーダーは、日々の情報収集やテクニカル分析に時間を費やしながら、神経をすり減らして多くの利益を出しているはずです。
せっかくそんなにも努力しているわけですから、この記事で法人化したほうが良いかの内容も書きますので、法人化を検討してみましょう。
目次
海外FXで法人口座を開設するメリット【節税目的】
海外FXで法人口座を開設するメリットを6つにまとめました。これらを一つずつ解説していきます。
- 利益によって税率が変化する
- 経費で計上できるものが個人よりも圧倒的に増える
- 相続税対策にも有効
- 健康保険料が安くできる
- 損益の合算ができる
- 9年間は損失を繰り越せる
1. 利益によって税率が変化する
もしも国内FXで利益が出た場合、支払う税率は、源泉分離課税のため、一律20%と決まっています。
しかし、海外FXの場合は国内FXと違って累進課税制度が適応されるため、利益によって税率が変化します。これこそが、海外FXの法人口座を開設する大きなメリットです。
以下、税率表になっていますので、ご確認下さい。
課税される所得の金額 | 税率 | 発生する税率の内訳 |
---|---|---|
195万円以下 | 15% | 所得税5%+住民税10% |
195万円超~330万円以下 | 20% | 所得税10%+住民税10% |
330万円超~695万円以下 | 30% | 所得税20%+住民税10% |
695万円超~900万円以下 | 33% | 所得税23%+住民税10% |
900万円超~1,800万円以下 | 43% | 所得税33%+住民税10% |
1,800万円超~4000万円以下 | 50% | 所得税40%+住民税10% |
4,000万円超~ | 55% | 所得税45%+住民税10% |
このように、1,800万以上を稼ぐと利益の半分を税金として払わなければなりません。
1年間で800万円以下の所得 → 税率15%
1年間で800万円以上の所得 → 税率25.5%
このように、払わないといけない税金を相当抑えることができます。
2. 経費で計上できるものが増える
海外FXの法人口座を開設するメリットで、節税対策にもなる1に続くもうひとつの圧倒的なメリットが、経費にできる範囲が広がるという点があります。
法人口座は、個人口座よりも多くの費用がを経費として落とせます。
経費として落とせる具体的な項目は、以下のようなものがあります。
- 交通費(タクシー・電車代・バス代・自家用車のガソリン代)
- デスクトップパソコン・ノートパソコン・タブレット代
- パソコン関連のソフト
- 携帯料金やインターネット回線代金
- 家賃・電気代・光熱費
- 役員や社員への報酬
- 書籍代
- 自宅をオフィス代わりにしている場合は、家賃を事務所代
通常の会社を運営するためにかかる一般的な経費に加え、さらに海外FX関連の費用も経費として計上でき、税金の対象額を減らし、節税することもできるのです。
3. 海外FXは相続税対策にも有効
海外FXの法人口座開設をお考えの方の中には、ご自身の資産を家族に残してあげたいという人も多いと思います。
通常、個人が死亡した場合、その資産を相続する家族には、高い相続税が発生します。しかし、法人としての資産の遺産であれば、個人が死亡した場合でも相続税が発生することは一切ありません。
そのため、中長期的に海外FXを考えている場合は、個人トレーダーであっても、法人化して、法人口座でのトレードをおすすめしています。
なお、法人の資産としての海外FXをお考えの場合は、iFOREXでの法人口座開設をおすすめしています。(iFOREXは法人口座の開設が可能な証券会社です)
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4. 健康保険料が安くなる
個人と法人の違いとして、健康保険料の違いがあります。個人では、国民健康保険となり、専業トレーダーなどの個人事業主は原則これになります。
それに対し、法人の場合は、国民健康保険か社会保険のどちらに加入するか選べます。こういったところで選択肢が増えることで、場合によっては節税もできます。
5. 損益の合算ができる
個人でのFXの損益は雑所得として分類されるため、他の事業との損益合算はできません。しかし、法人の場合は、FXも「事業所得」に換算されるので損益の合算ができます。
つまり、海外FXの利益で別事業(例えば、飲食店を運営しているのであれば飲食店)の赤字を補てんすることもできますし逆に、別事業の利益で海外FXのマイナス分を補てんすることもできるのです。
6. 9年間は損失を繰り越せる
個人口座の損失繰り越しは最長でも3年しかありません。それがなんと法人口座であれば、最長9年まで延ばすことができるようになります。損失の繰越とは、その年に出たマイナス分を翌年以降に繰り越しながら、利益から損失を差し引け、税金が安くなる制度です。
海外FXで法人口座を開設するデメリット
これまではメリットを紹介しましたが、ここからはデメリットもちゃんと解説します。
- 法人の設立や維持にコストがかかる
- 海外FXで利益が出ても、会社の利益のため、個人口座にはすぐに移せない
- 海外FXで利益が出なくても、法人での税金の支払いあり
- 法人口座の解約には、個人口座よりも多少の手間がかかる
1. 法人の設立や維持にコストがかかる
法人にかかるコストは、大きく「設立費用」と「維持費用」に分類できます。まず設立費用ですが、
こちらは会社形態によって若干変わりますが、株式会社であれば約25万円、合同会社”であれば約10万円程度が初期費用としてかかります。
次に、法人を維持するには、毎年の確定申告を行う必要があります。税理士に頼むのが一番確実な方法ですが、決算申告書の作成のみでも1年に10万~20万程度が決算報酬の相場となります。ただし、自分でやろうとすれば全然できますので、このあたりは税理士に頼むか自分でするかを費用対効果も見ながら選択しましょう。
2. 海外FXで利益が出ても、会社の利益のため、個人口座にはすぐに移せない
海外FXで利益が出たとしても、それは会社の利益になります。そのため、自分の好きなタイミングで希望の金額を自分の個人口座に移してはいけません。引き出すことはできません。
利益は、事前に設定した毎月一定額の役員報酬として受け取れます。しかし、自由に引き出せなくても、その分、法人口座は経費枠が相当大きくなるので、このあたりはデメリットとしては、そんなに気にする必要はないでしょう。
3. 海外FXで利益が出なくても、法人での税金の支払いあり
海外FXの個人口座の場合、利益がなければ税金を支払う必要は全くありません。
しかし、法人口座の場合は法人を持っているため、赤字でも法人として納税義務があります。
もしも、海外FXを中心とした会社で、年間を通してマイナスだったとした場合、法人住民税を、1年間で約4~7万円くらい納税しなければいけません。
4. 法人口座の解約には、個人口座よりも多少の手間がかかる
法人口座で海外FXをしているが、赤字運用が続いているので、FXをきれいさっぱりやめたいというときがあるかもしれません。
個人口座ならすぐに解約できますが、法人口座の場合は、口座開設のときと同様に、会社の登記簿謄本などを再度開示する必要があります。ただし、これもそこまでの手間ではありませんから、そこまで気にする必要はありません。
海外FXの法人口座開設の流れと必要な書類
これでメリット、デメリットも含め、法人口座の理解できたと思いますので、ここからは海外FX会社で法人口座を開設するときの流れと、提出書類について開設していきます。
1. 法人口座開設の流れ
海外FX会社によって、口座開設方法に若干の違いがあるので、ここでは、大まかな流れを「TitanFX」「AXIORY」「FXGT」の三社から比較してみましょう。
TitanFX での法人口座開設の流れ
・法人情報・連絡先・取引口座情報を登録する
・必要な法人書類を提出
・トレード開始
AXIORYでの法人口座開設の流れ
・法人情報・連絡先・取引口座情報を登録する
・必要な法人書類を提出
・トレード開始
AXIORYの場合、口座開設の申請フォームは個人口座とそこまで変わりませんが、提出書類の用意がやや多めです。
FXGTでの法人口座開設の流れ
・口座タイプ・登録種別(法人or個人)・名前・メールアドレスを登録する
・必要な法人書類を提出
・トレード開始
必要書類について
では、上の例で紹介したFXGTの法人口座開設で必要な提出書類を解説します。
- 代表者の本人確認書類
- 代表者の現住所確認書類
- 法人の各種証明書(登記簿謄本など)
法人口座の提出書類で重要なのは、「登記簿謄本」です。正式名称を「登記事項全部証明書」といいます。
この書類は、FXGT以外の他の海外FX会社でも提出書類として必要になる場合が多いです。
以下、登記簿謄本の取り方を紹介しますね。登記簿謄本の取り方は、大きく分けて3つあります。
- 法務局で直接申請し、その場で受け取る
- オンライン申請して、法務局で受け取る
- オンライン申請し、郵送してもらう
法務局で直接申請し、その場で受け取る
法務局か、法務局証明サービスセンターにて、1通600円で発行してもらい、受け取りることができます。
オンライン申請して、法務局で受け取る
こちらは法務局での手続き時間や、郵送の時間を短縮した方法になります。1通480円と、費用も一番安く済ませることができます。
オンライン申請し、郵送してもらう
もしも忙しくて法務局に行く時間がない方は、オンラインでも申請ができますので、法務局 登記簿謄本オンライン申請フォーム のページから申請しましょう。
夜の21時まで手続きを行うことができ、さらに手数料も500円と安くなっていますので、こちらの方法もおすすめです。
海外FXで法人口座の口座開設ができるおすすめの業者3選
このサイトで紹介している海外FX業者は、ほとんどの業者で法人口座を開設できますが、法人口座を開設しても、会社としての信頼性が低く、入金・出金トラブルの多いFX業者ではいけません。
そして、トレード条件やサービスが良くなければ、そもそも稼げる環境にはなりませんし、節税対策の効果も半減してしまいます。そこで、ここからは法人口座を開設でき、総合点の高いおすすめの海外FX業者を3つ紹介します。
【海外FXの法人口座開設におすすめ】AXIORY

AXIORYは、滑りにくい約定力(スリッページ平均は0.067pipsを実現)や狭いスプレッドなどのサービスレベルが高い業者です。
トレード環境を重視したいトレーダー歴半年以上の人におすすめの会社です。完全信託保全をしている点でも安心して使えるポイントのひとつです。
AXIORYのスペック一覧表
設立年 | 金融ライセンス | キャンペーンボーナス |
---|---|---|
2007年 | ベリーズ国際金融サービス委員会 | なし |
取引形態 | スキャルピング | 自動売買(EA) |
NDD STP または ECN方式 | 可能 | 可能 |
最大通貨ペア数 | 最大レバレッジ | 最小取引単位 |
61種類 | 400倍 | 1,000通貨 |
スプレッド | 日本語サポート | 取引ツール |
ドル円1.2銭 | あり | MT4/cTrader/ |
AXIORYの強み・メリット
- スプレッドが海外FX業者の中でも低い
- 滑りにくく約定しやすい
- 日本語サポートが高品質との評判
- cTraderが使える
- 入金方法が豊富
\ スキャルピングに最適! /
AXIORYで口座開設する (無料)
公式サイト:https://axiory.com/register
そんなAXIORYの法人口座について詳しく知りたい方は、下記の記事にまとめているので、是非参考にしてみてください。
【海外FXの法人口座開設におすすめ】TitanFX

TitanFXはスペック重視の中級者~上級者のトレーダー向けには最高のFX業者です。スタンダード口座のスプレッドは世界トップクラスに狭いため、中級者~上級者以外の初心者でも有利にスキャルピングやデイトレードができる会社です。本当に海外FXでしっかりと稼ぎたい方にはおすすめの会社です。
TitanFXのスペック一覧表
設立年 | 金融ライセンス | キャンペーンボーナス |
---|---|---|
2014年 | バヌアツ共和国VFSC | なし |
取引形態 | スキャルピング | 自動売買(EA) |
NDD STP または ECN方式 | 可能 | 可能 |
最大通貨ペア数 | 最大レバレッジ | 最小取引単位 |
57種類 | 500倍 | 1,000通貨 |
スプレッド | 日本語サポート | 取引ツール |
ドル円1.2銭 | あり | MT4/TitanFXウェブトレーダー |
TitanFXの強み・メリット
- 透明性の高いNDD方式が採用されている
- スプレッドがトップクラスに狭く、約定拒否がほぼ発生しないため、安心したトレードが可能
- 優秀な自動売買ツールが無料で利用可能
- 他社からの資金移動も簡単にできる
- 本人確認なしで取引が可能なため、気軽にトレードもできる
\ 最狭スプレッド&最高クラスの約定力 /
TitanFXで口座開設する (無料)
公式サイト:https://jp.titanfx.com/
そんなTitanFXの法人口座について詳しく知りたい方は、下記の記事にまとめているので、是非参考にしてみてください。
【海外FXの法人口座開設におすすめ】HFM(旧HotForex)

HFM(旧HotForex)は、一言でいえば、口コミや評判が非常に素晴らしい海外FX業者です。『FPA(Forex Peace Army)』という海外FX業者の口コミが集まる世界最大級のサイト(食べログのFXバージョンと思ってください)があるのですが、HFM(旧HotForex)の評価は「3.791」です。
これは食べログと非常に似ていて、5段階評価で、3.5以上を取るのはなかなか大変です。日本で一番人気のあるXMで3.1点前後であることからも、この評価の高さがお分かりになるでしょう。
さらにHFM(旧HotForex)は、取引条件・サービスを改定したことにより、老舗XMを凌駕するまでに成長した今注目の海外FX業者です。もちろん、入出金トラブルもなく、最高500万ユーロの資産保証があり、信頼と安全は抜群です。
常に開催している入金ボーナス・キャッシュバックプログラムは、大変豪華な内容になっています。
HFM(旧HotForex)のスペック一覧表
設立年 | 金融ライセンス | キャンペーンボーナス |
---|---|---|
2010年 | セントビンセント グレナディーンFSA | 4種類 |
取引形態 | スキャルピング | 自動売買(EA) |
NDD STP方式 | 可能 | 可能 |
最大通貨ペア数 | 最大レバレッジ | 最小取引単位 |
51種類 | 1,000倍 | 1,000通貨 |
スプレッド | 日本語サポート | 取引ツール |
ドル円1.6銭 | あり | MT4 |
HFM(旧HotForex)の強み・メリット
- 口コミや評判が非常に高いため、安心
- 3種類の目的別に口座が用意されているため、幅広くトレーダーに支持されている
- トレードコンテストで懸賞品をゲットできるチャンスあり
- 最大レバレッジ1000倍×証拠金維持率10%というとてつもない組み合わせ
- ボーナスキャンペーンも4種類と充実
- 通貨ペアの数も多く、マイナー通貨まで取引できる
- 入金出金手数料は基本無料
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公式サイト:https://www.hfm.com/
まとめ
この記事では、海外FXの法人口座の開設するメリット、デメリット、口座開設の流れ、おすすめの海外FX業者を解説してきました。
海外FXは、ハイレバレッジでトレードできるというのがやはり一番のメリットです。個人口座と同じ最大レバレッジをいかして、節税も意識したトレードしたい方には最適です。ぜひ、この記事を参考にして法人口座開設を検討して下さい。