FXの移動平均線とは、ある一定期間の価格の平均を結んだものです。トレンドラインと同様に、相場のトレンドをつかむために参考となります。この記事では、FXの移動平均線を徹底解説していきます。これからFXを始める方は是非参考にしてみてください。
FXの移動平均線とは?
移動平均線は、英訳するとmoving Average と言い、MAと略して使うのが一般的です。相場が上昇傾向なのか下降傾向なのかといったトレンドをつかむために使われるテクニカル指標です。
移動平均線の組み合わせは数多く存在していますが、一般的には短期線と長期線2本を組み合わせるか、もしくは短期線と中期線、そして長期線の3 本を組み合わせるパターンが一般的です。
MA は SMAとEMA などがあり SMA は、過去の価格は切り捨て計算していく「単純移動平均」といわれるもので、 EMA は直前の価格に重みのある「指数移動平均」を表します。
そんなMARRYを使ったトレンド判断としては、大きな時間軸(日足)でMA 200 を使って判断するのが一般的です。まずは、長期線の向きが重要です。上を向いているのか下を向いているのか、それとも横向きなのかです。長期線は、過去200本分のローソク足の平均ですから上を向いていたとしたら、大きなトレンドとしては上方向だと分かります。
問題は横向きの場合です。この場合は、判断が付かないです。しかし、トレンドラインなどからトレンド判断をすることも可能です。
グランビルの法則
グランビルの法則は、移動平均線を考案したグランビル氏によってみいだされたもので、レートと移動平均線の組み合わせや位置によって売買のタイミングを計ろうというものです。このグランビルの法則は、買いのポイントが4つ、売りのポイントが4つの計 8つのポイントで構成されています。
買いポイント
- 下降トレンドだった移動平均線が、横ばい or 上昇となり、レートが移動平均線を上抜けたとき。
- 移動平均線が上昇トレンド中に、レートが移動平均線を下抜けたとき。
- レートが移動平均線よりも大きくプラスに乖離した後、レートが下落したが移動平均線まで落ちずに再度上昇したとき。
- 下降トレンドの移動平均線よりも、レートが大きくマイナスに乖離したとき。
売りポイント
- レートが下落しはじめ、移動平均線を下抜けたとき。
- 下降トレンド中の移動平均線をレートが上抜けたとき。
- レートが移動平均線よりも大きくマイナスに乖離した後、レートは上昇したが移動平均線まで届かずに再度下落したとき。
- レートが移動平均線よりも大きくプラスに乖離したとき。