トレンド追随型のチャートパターンをご紹介します。今回ご紹介するのは、以下の通りです。
- フラッグ
- ボックス
- ペナント
- アセンディングトライアングル
- ディセンディングトライアングル
- ヘッドアンドショルダー
- ダブルトップ
- ダブルボトム
それでは、順番にみていきましょう。
目次
FXのチャートパターン【トレンド追随型】
フラッグ

上昇フラッグは上昇トレンド中において、下降フラッグは下降トレンド中において発生する戻りや押し目のパターンになります。上昇フラッグであれば上抜けを想定し、下降フラッグであれば下降を想定するトレンド追従型のチャートパターンです。
どの時間軸で判断しても有効なのでサインとの併用も有効です。ただし、フラッグ抜けだけで判断するものではありません。つまり、フラッグだからという根拠だけでエントリーしてはいけません。あくまで、根拠の1つとして考えて下さい。
ボックス

ボックスは、上昇トレンドや下降トレンドにおいて、上値や下値が互いに保ちあっている状態であり、トレンド方向への上抜けや下抜けが期待されます。フラッグと同様にパターンにのみ意識するのではなくサインや通貨のバランスも判断してトレンド方向へのエントリーを試みましょう。
ペナント
ペナントは、上昇ペナントと下降ペナントがあります。

上昇ペナント
上昇ペナントは、上昇トレンド中において高値を切り下げて、安値を切り上げて、上3点以上、下2点以上で上抜けていくパターンです。
下降ペナント
下降ペナントは、下降トレンド中において安値を切り上げて、高値を切り下げていき下抜けていくパターンで、下3点以上、上2点以上によって形成されるパターンです。
アセンディングトライアングル

アセンディングトライアングルは、上昇トレンド中にできる安値切り上げ、高値一定のパターンです。高値ブレイクが意識されます。
ディセンディングトライアングル
ディセンディングトライアングルは、下降トレンド中に発生する高値切り下げ安値一定のパターンです。
ヘッドアンドショルダー
ヘッドアンドショルダーとは、ヘッド(頭)とショルダー(肩)から形成されているテクニカル指標です。わかりやすいように画像を用いて解説していきます。

上記の図のように、赤○がヘッドで、緑○がショルダーになります。
ヘッドアンドショルダーは、相場の高値圏で出現した場合にトレンドの転換が意識されます。目安はネックラインから高値までの値幅です。
青い水平線がネックラインになりますが、形によってはネックラインの引き方が若干異なる場合もあります。
ヘッドアンドショルダーの見方
ここからはヘッドアンドショルダーの見方について解説していきます。

ヘッドアンドショルダーの見方で大事なのは、チャート上に「ネックライン」を引いてみることです。ネックラインとは、ヘッド(頭)とショルダー(肩)に対してネック(首)のように見える部分に引かれることから名付けられています。
ネックラインが重要な理由は、そのラインが「レジスタンス」や「サポート」の役割をすることが多いからです。つまり、ネックラインにローソク足がタッチすると、多くのトレーダーが売りや買いを仕掛けてくるため、価格が動きやすくなるポイントになります。
もし、ヘッドアンドショルダーを発見したら、トレンドが終わるのか、もしくは元のトレンドに戻っていくのかを意識してください。
普段、5分足をメインでトレードしている方なら「30分足」や「1時間足」、30分足・1時間足をメインでトレードしている方なら「4時間足」や「日足」というように、それぞれ時間足のチャートで、トレンドの方向を確認しましょう。
ダブルトップ

ダブルトップは2個の山と1個の谷から形成されており、相場の高値圏で出現した際に「ダブルトップ」と判断されます。
右の山は左の山よりも同じ、もしくは若干低い方が有効と判断します。ダブルトップは左の山で高値を付けた後に右の山が左の山を上抜けることができなかった、かつ直近の安値と判断されるネックラインの谷の部分を下抜けた場合にトレンドの転換を示唆していると判断されます。下げ幅の目安は山から谷への値幅分が目安です。
エントリーの目安は、ネックライン下抜けとネックラインを下抜けて再びネックライン付近まで戻った時です。当然、ダブルトップでも機能しない場面はあります。勝率を上げるために必要な事は複数要素です。
例えば、ネックラインを下抜けそうな時にサインが出ているときやユーロドルの通貨ペアを取引する時であればユーロが他の通貨に比較して最も売られているときなどです。
損切はネックラインを上抜けた場合や手法ルール通りの損切りです。
ダブルボトム

ダブルボトムは、ダブルトップの逆のパターンです。相場の下値圏で形成された場合に反転上昇が意識される場面です。値動きの目安もダブルトップと同じです。ダブルトップもダブルボトムも対象時間軸はどの時間軸でも有効ですが、大きい時間軸の方がより有効です。
それでは、少し応用的な考え方をしてみましょう。

上記の画像はトレンドラインを抜けてネックラインを抜けていきました。その後ネックライン付近への押し目を目指しますが、ネックラインを下抜けてしまいます。
しかし、その後に赤のトレンドラインにサポートされてダブルボトムが機能している事が分かると思います。このように、FXというものは一つ一つの知識の考え方にとらわれずに柔軟に組み合わせて総体的に判断して目線を固定することが、最も優れた判断です。
当然ですが思惑通りにいかない時もありますが、そうすることが最終的には良い結果につながります。
FXのチャートパターン【鉄板】
FXのチャートパターンの鉄板として、上昇ウエッジと下降ウエッジがあるので、ご紹介します。

上昇ウエッジ
上昇ウエッジとは、上昇トレンドにおいて高値切り下げ、安値切り下げを形成し、高値切り下げのほうが角度がついているパターンです。
下降ウエッジ
下降ウエッジとは、下降トレンド中において安値切り上げ、高値切り上げを形成し、安値切り上げの方が角度がついているパターンです。